突然流し台の排水が流れなくなったという方も多いはず。
冬場に多いその原因とは。
住まいの健康診断(キッチン排水詰まり)
キッチン排水不良の原因の多くが、排水によって洗い流された油成分の固体化による詰まりです。流し台のシンク下のS字排水管に固形化することはあまりなく、屋外の桝部で冬場の外気に冷やされ固体化し固着するのです。
住まいの健康診断(キッチン排水詰まり)
固着した油の塊がこの写真。
当然のことながらこの油の塊を除去(手で掻き出す)すれば排水は流れるようになります。同時に配管部にも固着化していますので、高圧洗浄ノズルジェットで掻き出せば配管内もクリーンになります。
住まいの健康診断(排水管の洗浄)
高圧洗浄管の先端ノズルからジェット水流により、掻き出すのです。
住まいの健康診断(洗浄完了)
洗浄完了状況です。
本来ならば定期的に排水設備のフタ等を開け点検し、大きな塊になる前に除去することをお勧めします。今回はキッチンからの油の固着化を取り上げましたが、コンクリート桝等の旧式の排水設備の場合はその施工上の都合からコンクリート桝とそれに接続された塩ビの配管の隙間から樹木の根が入り込み、排水管の中にびっしり根を張り詰まらせるケースや、成長した樹木の根が排水管自体を持ち上げて排水管を詰まらせるケースもあり、そうなってしまうと排水管自体の入替等が必要になり、かなり大がかりな補修費用となります。旧式の排水設備の場合、近くに庭木は植えない方が得策とい言えますね。
既存住宅には経年劣化による不具合がつきものです。でも、購入前のインスペクションで、状況がわからないという不安を解消することは可能ですよ!