住宅基礎に生じたクラックは放置しておくと鉄筋が錆びたりし、ますます強度が低下します。今回はクラック補修の一例のご紹介です。
基礎クラック補修対策(エポキシ樹脂注入)
まず基礎に生じたクラックの片面側を専用のボンドで目詰します。
基礎クラック補修対策(エポキシ樹脂注入)
次に反対側(床下)にもぐり、クラックの中に専用の補修剤(エポキシ系ボンド)を注入の為にポートをクラックに沿って上下に取付けます(基礎が高い場合はこの注入ポートを増し設置)。その他の部分は注入する補修剤がこぼれずクラック全域に充填されるよう目詰めします。下のポートから補修剤を注入し上のポートからこぼれ出るまで注入しこれを順次繰り返し最後に基礎の天端から溢れてきたらキャップをして完了となります。
参考:この専用の補修剤の強度はコンクリート強度を上回ります。
このような補修によって、連続性が失われたコンクリートも接着一体化出来、さらに鉄筋に空気が触れなくなったことで、鉄筋の腐食を防ぐことができます。但しこの接着剤は高価な為、工事費とあわせて4~5万程度(1ヶ所でも)~かかります。
既存住宅には経年劣化による不具合がつきものです。でも、購入前のインスペクションで、状況がわからないという不安を解消することは可能ですよ!