家の中だけバリアフリーで充分ですか?家の中と外をつなぐバリアフリー

 

 たとえ身体が不自由になっても毎日の生活は否応なく続いていきます。その人とご家族様にとってできるだけ快適な空間を作ることがバリアフリーの神髄です。公的な援助を上手に利用し生活環境を整え直すことで、住む人の希望と活力が引き出せるものと信じています。

 

地面に下りるまでがバリアフリーじゃないと意味がありませんね。

インスペクション 耐震診断 福岡
バリアフリー工事実例

 車椅子に頼る生活になったとしても、自由に外出したいという気持ちは誰しも同じです。が、地面まで段差だらけの戸建住宅の場合は、どのような方法が考えられるでしょうか?介護のプロと建築のプロ、両方の知見から、ご本人様にとって一番いい方法を模索します。

地面に下りるまでがバリアフリーじゃないと意味がありませんね。

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バリアフリー工事実例

 まずは、既存のテラス土間にウッドデッキを施工することで、室内と外部との段差を解消しました。問題はその先です。敷地に十分な余裕があるなら、ウッドデッキの高さから地面までスロープを作ることもできますが、地面までの段差は5060cmもあり、この高さを安全に行き来するためには78mの長さが必要となります。限られたスペースの中で実現できるケースはほとんどありません。そこで今回は協議の結果、介護用品カタログに掲載されていた電動昇降機を設置することになりました。介護保険適用のレンタル品という優れものだそうです。

昇降機(電動リモコン型)

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バリアフリー工事実例

 これがその昇降機!駐車スペースから昇降機まで土間コンクリートを施工し、設置面を平らに仕上げて昇降機の設置を待ちます。土間コンクリートにボルトでしっかり昇降機を固定して完成!ウッドデッキの端材で小さな踏み段も作りましたよ。付き添いの方はこちらからどうぞ。

保険適応レンタル階段

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バリアフリー工事実例

 あれから1年、ご家族様より嬉しい便りが届きました!リハビリの甲斐あって昇降機の必要がなくなり、階段に取り換えたとのこと。あの時丁寧に仕上げた土間コンクリートのお蔭で、階段設置も無理なくできたということでした。

私たちにとっても嬉しい瞬間です。お役に立てて何よりでした!(^^)!

 

既存住宅には経年劣化による不具合がつきものです。でも、購入前のインスペクションで、状況がわからないという不安を解消することは可能ですよ!