中古住宅購入で失敗しないこつは、単なるお色直し(表面のみ)のみをした物件には注意を図ることです。
中古住宅内覧だけではわからない白蟻被害
中古住宅流通は現状渡し(不具合があってもそのままの状態で売買)という流れが主流でしたが、国は良質な住宅流通・ストック推進の為、2018年4月よりインスペクション(既存状況調査)の不動産売買時に通知・斡旋の有無が義務化され、徐々にインスペクションが中古(リユース住宅)流通に浸透してきました。写真は診断で蟻害が発覚し駆除作業(色々な工法有り:次回以降ご紹介)をしているところですが、床下空間のみならず土間下にも目地に小さな穴開け薬剤注入しているところです。
中古住宅内覧だけではわからない白蟻被害
ではなぜ土間下に注入?ですが、土間下は基本地面扱いで白蟻はその中を通ってやってきます。写真の様に地面に近い部分の玄関上がり框(集成材に使う接着剤を好む?)などは真っ先に狙われ易いのです。ですから木部ではないものの、入念に駆除・防除を行う必要があるのです。
中古住宅の場合、内覧しただけでは床下や壁の中まで診ることはできません、ですから蟻害や雨漏れなどのメンテ履歴が不明で、見えない部分の老朽化が不明な中古住宅を購入する際は、是非インスペクション(住まいの健康診断)をご検討下さい。参考ですが、売買物件の安全性を立証させるため、売り主さんがこのインスペクションを実施して、売りに出されるケースも増えてきました。
既存住宅には経年劣化による不具合がつきものです。でも、購入前のインスペクションで、状況がわからないという不安を解消することは可能ですよ!