壁紙(クロス)同様、古くなった左官壁も塗替えたいですよね。その際の上手な塗替えのポイントとは?
既存の剥離が大事
工事費を抑える為に既存の壁にシーラ処理をして重ね塗りも勿論可能ですが、後でめくれたり、アク染みが発生したりと良い結果は得られない事が多いようです。やはり手間をかけて下地からやり直す方がいいでしょう。写真は既存の繊維又はジュラク壁を剥離させる材料です。メーカーにより様々ですが、1袋30~40グラムの粉末状材を約6~8リットルの水で溶かしジェル状にして古壁に塗り付け水でふやかせて剥離させるものです。何とこの一袋で約6~7坪(6帖の和室壁全)の剥離ができます。
養生
ジェル状とは言え相当量の水が滴ってきますので、畳や障子・襖などの養生は完璧にする必要があります。剥離材を塗って20~30分もすれば、ケレン掛けで古壁はサクサク剥がれていきます。
下塗り
上塗りを剥がすとプラスター下地が出てきます、その状態で最低1日は乾燥させてアク止めと割れ防止のためファイバー系下塗り材(長押から↓)を塗りさらに充分に乾燥(夏場で2日程度)させて、上塗りに入ります。よって最短5日目に上塗り(長押から↑)工事となります。
いかがでしたか?約1週間をかけて工事をすれば、また新築時の品質を取り戻せます。参考費用は6帖の標準的な和室壁で税別12~14万円です。
既存住宅には経年劣化による不具合がつきものです。でも、購入前のインスペクションで、状況がわからないという不安を解消することは可能ですよ!