補強設計のポイントの4番目事例は、平屋建ての場合、屋根の軽量化を行えばわずかな壁補強量で、評点1.0クリアする場合が多いようです。
屋根(軽い建物化)の軽量化が耐震に繋がる
平屋建てで屋根の老朽化が顕著な場合、その建物の屋根葺き材が重い瓦屋根等であれば、軽い屋根に葺き替えるだけでも耐震補強になります。勿論屋根の軽量化だけで評点1.0クリアするわけではありませんが、壁補強量はかなり少なくて済むケースが多いようです。
屋根の軽量化
この住宅の場合、屋根の軽量化により必要な壁補強は(X1~2,Y6)と(X12~13,Y6)の2ヶ所のみで済みました。耐震化補助金制度のある自治体内の住宅であれば、この屋根の軽量化工事も補助金の対象となります。このことから、平屋建てでかつ屋根の傷みが気になっている方が耐震補強を検討されるなら、この方法を検討されてはいかがかと思います。
既存住宅には経年劣化による不具合がつきものです。でも、購入前のインスペクションで、状況がわからないという不安を解消することは可能ですよ!