令和2年9月6日、非常に強い台風10号が九州に接近しています。本日、我町にも特別警戒レベル3が発令されました。
まずは家の、周りから
今回は自宅兼事務所の実例にてご紹介。台風対策はまず建物周囲から行いましょう。飛びそうなも物は宅内に移動させ、物置屋根上などの物は全て地面に下ろし、しっかりとロープで固定しましょう。我が家では、建物基礎やコンクリート土間にアンカーを打ちメガネフック金具を常設しており、いつでも簡単にロープで物品を固定できるようにしています。
建物周囲の飛びそうな付帯物
特別に強い台風の場合は、濡れ縁等も吹き飛ばされる可能性がありますので、一旦外して反対向きにして重石等でおさえましょう。
雨戸
次に建物はご覧のように、雨戸やシャッターがある場合は全て閉め、ロックが完全に掛っているか確認し、万一の飛来物によるガラス飛散を最低限に抑えるためカーテンは全て閉めましょう。
なお窓際に寝床がある場合は、なるべく離れた所に移動し、枕元には懐中電灯とスニーカー等の履き慣れた靴を用意しましょう。
また情報収集の為、ラジオやスマホは手元に準備しておきましょう。
充電器
次に万一の停電に備え、先ほどのラジオ用の乾電池は勿論、準備できるならポータブルバッテリー(写真はスアオキ社製120,000mA参考価格4~5万、現在ではもっと高容量で価格の安価な物が有り)やモバイルバッテリー、当然ながらスマホ等もフル充電し備えておきましょう。
停電による熱中症防止の観点からは、可能ならば発電機(ヤマハ等参考価格9万~)も容易出来れば完璧です。
また、インフラが止まることを想定し、調理用のカセットガスコンロも欠かせませんね。
水の確保
建物や電気等の準備が出来たら、次は水の確保です。トイレの排水用がメインになると思いますが、浴槽一杯にためておきましょう。なお最近の浴槽は、給湯自動化の為蛇口が付いていないタイプがありますので、その場合、シャワーホースを利用します。またトイレまでの水運搬用バケツも風が強くなる前に用意しておきましょう。余談ですがこれから電気温水器を交換又は購入予定の方は、断水緊急時に温水器内の水(お湯)が簡単に取り出せるタイプもあるので検討の一つとされてはいかがでしょうか。
さて、お風呂の水とは別に飲料や調理用の水は別途ポリタンク等に最低2~3日分確保しましょう。1人1日2リットル×3日×家族人数で、4人家族なら12リットルのタンクが、最低2缶は必要です。
更にできるなら
最後に車対策ですが、よそから飛散物が飛んでくる可能性もありますので、車庫にゴルフネット(網目が大きいので風の抵抗を受けにくい)をかければ、ある程度の予防にはなるでしょう。
話は変わりますが、我が家のカーポートの屋根板が過去の台風で飛んだ事があり、飛散防止の補強板を板の直行方向に入れてはいますが、効果は定かではありません。今回の台風で実証されるでしょう。
とにかく皆さん最大級の警戒をし、危険と思うなら、躊躇せずに自治体等の指定する避難所へ、早めに避難しましょう。また避難所の受け入れがキャパオーバーでストップした場合は無理に避難しようと外出せず、自宅のなるべく安全と思われる部屋に待機しましょう。
既存住宅には経年劣化による不具合がつきものです。でも、購入前のインスペクションで、状況がわからないという不安を解消することは可能ですよ!