不慮の怪我や、思わぬ病気などによって身体に障害が生じた場合や、加齢による耐力の低下により住宅環境にバリアが生じた場合、その補助として手摺が必要になることも。
今回は浴室(システムバス)の後付け手摺についてのお話しです。
既存状態の確認
症状や状態によって手摺の形状や材質は人それぞれです。事前にそれらの聞き取りと設置したい場所の確認をします。確認が出来たら設置が可能(人が安全に使用できる程の留付け強度があるか否か)かどうかの確認をします。写真のシステムバスは後付けが可能なタイプでしたので、設置工事にはいります。まず手摺を固定する際にビスの切子(鉄紛)がでますので、しっかりと養生します。
設置状況
システムバスのメーカーによっては、メーカー側が責任施工を行っている場合もありますので、その場合は当然メーカーに依頼しましょう。
養生や後片付け、掃除や廃材処分まで責任を持って工事をしてくれます。
設置完了
設置完了です。浴槽への出入りは立位安定の為、一般的には縦型手摺を設置する場合が多いのですが、このお宅のご利用者は、浴槽足元側のこの位置に横手摺があれば安定かつ安心して入浴が出来るとのことでした。使う方に寄り添った入念な現場聞き取りと、シュミレーションが大切であると再認識させられました。
既存住宅には経年劣化による不具合がつきものです。でも、購入前のインスペクションで、状況がわからないという不安を解消することは可能ですよ!