住宅改修では、以前浴室の改装例でお話ししましたが当然廃材が発生します。では一体どのくらいの量が発生するのか、今回は和室6帖のスケルトン改修を例にお話しします。
仮設廃材置き場
リフォーム工事では新築工事以上に廃材(産業廃棄物)が発生します。マンションリフォームのように解体した廃材を現場に一時的にストックできない(都度回集)場合を除き、戸建ての場合であれば施主様の了解を得て敷地の空いた部分に一時ストックする場合があります。但し防犯・防災上野ざらしにするのはNGなので、写真ように仮設の廃材置き場を設置します。ここで注意すべき点は、解体廃材にはガラスや陶器片、ビスや釘・鋭利な金物片等が混在しますので、最終引上げ時に地面に混じらないようゴミ箱の底にはシート等を敷く必要があります。
解体搬出完了
床・壁・天井内装材の解体~搬出が完了した和室6帖です。このあと写真に写っている腰窓と掃出し窓も解体搬出しました。
廃材搬出(手積みの場合)
これが和室6帖内装材を全て撤去した際の廃材量です。勿論多少の家財(整理箪笥やスチール棚等)も含まれますが、1間×1.5間×高さ91㎝で囲った仮設のゴミ箱に多少あふれる程度の廃材が発生した事がわかります。この体積量で4tダンプに丁度載る程度です。写真は廃棄物運搬車に積み込む為、手前の囲い板を外したところです。但しこの方法は積み込む為の手間が必要となりコスト的には好ましくありません。
廃材搬出(機械積込の場合)
参考例①、道路や敷地に余裕があれば機械で直接積み込みます。手積みと比較して積込み費用が抑えられます。
廃材搬出(コンテナ引上げの場合)
参考例②、写真のように廃材運搬車のコンテナが道路から直接設置可能な敷地状況であれば、仮設費用のコストダウンや廃材の散乱等が抑えられ、コスト含め最も理想的な処分方法となります。いかがでしたか、一口に建設廃材処分と言ってもかかる費用の差を含め様々なケースがあるのです。
既存住宅には経年劣化等による不具合がつきものですが、インスペクションによりその原因がはっきりし対策を講じることができます。