床シートの張替

 

 シート系の床仕上げ材には、リノリウムやピータイル等の硬質系と、CFシート等の軟質系があります。今回はそれらの張替工事の注意点一例をご紹介します。

 

既存シートの撤去作業

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住まいの健康診断 床シートの張替

 全てのシート系のフロア材がそうではありませんが、撤去時にかなり手間(時間)がかかるのが写真のリノリウム系シート材です。住宅用の一般的な軟質系塩ビシートは簡単に剥がれますが、この種の硬質系シートは条件(床暖房部に張られた場合等)によっては簡単には剥がれず、写真のようにかなり固着している場合があり、思わぬ解体費用がかかる場合があります。また年代によってはアスベストを含有している場合もあり、その場合リフォーム工事の規模(金額)によっては届け出が必要(令和4年4月~)になります。

撤去完了

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 軟質系のシートであれば30分もあれば撤去完了しますが、硬質系シートの場合、約3帖の洗面所のシート撤去に半日を要しました。当然この手間は工事費に影響してきます。

 やっとのことで剥ぎ取りが完了しました。ところが、洗濯機周辺は過去の排水漏水(排水ホースの差込不良)の影響で下地の合板がかなり傷んでいました。

パテ打ち

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 下地がかなり傷んでいたので、下地調整の為パテ処理をします。

速乾性で夏場であれば、約15分程度で次工程に進めます。

パテ処理完了

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 下地合板のジョイントや不陸・腐朽欠損部に入念にパテ打ちします。

ペーパー掛け

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 パテが十分乾燥したら、ペーパー掛けし表面を滑らかにします。発生した粉は掃除機で除去します。

専用ボンド塗り

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 今回の現場は床暖房が敷設されていましたので、新しいシートを張る接着材も専用のウレタン系ボンドを塗布しました。写真は串目ゴテでボンドを塗布した状態です。

新規シート張り

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 空気溜まりが出来ないよう伸ばしながら、壁際を専用の際切りカッターでカットし施工完了です。

いかがですか、施工は1dayで完了しますが、既存シートの材質によっては既存解体処分に費用が割り増しになる場合もありますので、ご注意下さい。

 既存住宅には経年劣化等による不具合がつきものですが、インスペクションによりその原因がはっきりし対策を講じることができます。