バルコニーのFRP防水は定期的なメンテナンスが必要です。今回はその補修の一例であるトップコート掛けのご紹介です。
劣化状況
劣化が進行したFRP防水の表面です。キラキラと光るガラス繊維が確認できますが、すでに防水層がむき出し近くになっている状態で保護コーティングが必要です。それでは補修の手順を見ていきましょう。
高圧水洗浄
一般的な屋根や外壁同様、まずは洗浄し汚れ等を除去します。
防水コート
まずは防水コートを掛けます。
今回はカナエ化学のハイボンドコート#300を使用。水性なので環境にも優しい材料です。
トップコート
防水コートが乾いたらトップコート掛けをします。先ほどの防水コート材専用のトップコート材(滑り止め粉体入りで仕上がりはザラザラ仕上げとなります)を使用します。
トップコート2
1回目のトップコートが乾いたら2回目を塗ります。今回は塗布量約700g/㎡と厚めに塗布しました。なお、この材料も水性です。
フラップの取り外しの前に
基材のFRPが大きく劣化しない限り、この作業を定期的(推奨7~8年毎)に実施していけば防水も長持ちします。参考までに今回の作業は夏場につき一日で完了(洗浄後の乾燥が早い為)しました。
既存住宅には経年劣化等による不具合がつきものですが、インスペクションによりその原因がはっきりし適切な対策を講じることができます。