床下調査の診断機材と風景
1.調査準備
床下に進入するために和室の畳を上げます。台所に床下収納庫がある場合は、そこから進入する場合もあります。畳を上げ、下地板を外すと床下空間が見えるようになります。
2.基礎強度測定
これはシュミットハンマーという測定機器です。内蔵されたバネと鉄球により基礎立上りコンクリートに打撃を与え、跳ね返ってきた衝撃の強さで圧縮強度を換算測定します。
3.基礎配筋の有無
鉄筋センサーを用いて基礎配筋の有無を調査します。基礎立上りに当てるだけで、鉄筋が存在する場合はランプが点灯します。
4.土台の含水率
含水率計で土台の乾燥状況を確認します。ツノ状の突起を土台に突き刺して計測します。湿潤状態にあると腐朽・白蟻被害の原因になりかねません。
5.気になる基礎の欠損や亀裂
基礎欠損
白蟻業者等が工事を実施するために開口したものと思われます。
基礎クラック
軽微なものは問題ありませんが深く断裂したものは危険です。
6.各種配管状況の確認
給湯配管
屋外に設置された給湯器から各所に配管。
雑排水配管
こちらは洗濯機の排水管。右に見えるのは給水管。
漏水による腐朽
給水管又は設備機器の接続不良による漏水
ガス配管